Keyboard Maestro

Keyboard Maestro

Windowsにはないアプリ

Keyboard Maestroとはキーボード操作やマウス操作を効率化するアプリです。

Mac専用で「Keyboard Maestro for Windows」のような製品はありません。

Keyboard MaestroがあるからWindowsでなくMacを使う

それくらい強力なアプリです。

有料アプリですがサブスクリプションではなく、$39.6の買い切りです。

しかも、1ライセンスで最大5台のMacで使えます。

デザイナーやプログラマーなどMacを操作する時間が長い人なら十分元は取れるかと思います。

ちなみにKeyboard Maestro購入のクレジットカード明細は「FASTSPRING BELFAST」と表示されていました。

ChromeのURLとタイトルを書式付きでコピーする

Mac標準のメモアプリやEvernoteはRTF(書式付きテキスト)をサポートしています。

例えばこのサイトの名前は「MacにWindowsを入れる」でURLは「https://mac-windows-pc.com/」ですが、メモアプリやEvernoteではその両方を「MacにWindowsを入れる」(URLを含む書式付きテキスト)として記述できます。

しかし、ブラウザでタイトルをコピーして別アプリにペースト、ブラウザでURLをコピーして先にペーストしたテキストに書式(URL)設定、という操作はかなり面倒です。

そこでKeyboard Maestroの以下のようなマクロを作成します。

タイトルとURLを書式付きテキストとしてコピー

Chromeブラウザ実行中にKeyboard Maestroの「タイトルとURLを書式付きテキストとしてコピー」メニューを選択するか、⌥+Cを押すとタイトルとURLが書式付きテキストとしてクリップボードにコピーされます。

メモアプリやEvernoteには⌘ + Vでペーストするだけです。

Karabiner Elementsとの違い

Keyboard Maestroではキーボードのキーのマッピングもできます。

キーマッピングアプリとして有名なKarabiner Elementsとの違いは以下です。

Keyboard
Maestro
Karabiner
Elements
価格 $39.6 無料
アプリ毎の設定 簡単 JSONに複雑な記述が必要
キー
リマップ
(fn)キー
リピート
単独押し
修飾キー
左右別
リマップ

Keyboard Maestroはアプリ毎のキーマッピングを簡単に設定できますが、Karabiner ElementsではJSONファイルに複雑な記述が必要です。

逆に以下のようなことはKarabiner Emlementsならできますが、Keyboard Maestroではできません。

  • キー(fnキー)のリマップ
  • リピート(押し続けると繰り返し入力)が必要なキーのりマップ
  • 単独押し(例:単独で押すとスペース、他のキーと同時に押すとcommandなど)
  • 修飾キー左右別リマップ(例:左commandoption、右commandcontrolにリマップ)

command+Q で戻る

ブラウザ(SafariやChrome)とFinderで「戻る」は頻繁に実行する操作です。

しかし、「戻る」のショートカットキーはcommand+[ になっています。

トラックパッドを使っているならそれでもいいのですが、マウスだと右手が頻繁に[キーとマウスが行き来することになります。

マウスボタンにショートカットを割り当てたり、Magic Mouseのジェスチャーを使う方法もありますが、左手のショートカットキーで戻れると便利です。

そこでブラウザとFinderだけcommand+Q を「戻る」にします。

ブラウザのcommand+Q は標準では「終了」ですが、ブラウザはショートカットキーで頻繁に終了させることはありません。

また、Finderのcommand+Q には何も割り当てられていません。

Keyboard Maestroでは「This hot key」にcommand+Q 、「Simulate keystoroke」にcommand+[ を指定するだけで割り当てできます。

Simulate keystoroke

この割り当てをブラウザとFinderだけに適用するにはマクログループ(下図では「戻る」)の「Available in these applications:」に「Safari」、「Google Chrome」、「Finder」を指定します。

Available in these applications:

前述のKarabiner Elementsでも同様のことはできるのですが、JSONファイルの記述が必要(特にブラウザとFinderだけに適用させる記述は面倒)でKeyboard MaestroのようにGUIで試行錯誤しながらの設定はできません。

USB接続/切断時の処理

MacにUSB機器を接続したり、取り外したりした場合の処理ができます。

最近のフラットベットスキャナはUSB給電で動作します。

スキャナ本体に電源ボタンもないため、MacとUSB接続中はずっと給電されています。

それが気持ち悪くて使う時だけUSB接続しているのですが、

  1. スキャナをMacにUSB接続する
  2. スキャナアプリを起動する
  3. スキャンする
  4. スキャナをMacから切断する
  5. スキャナアプリを終了する

の手順が面倒なため、スキャナがUSB接続されたらスキャナアプリを起動し、スキャナが切断されたらアプリを終了する下図のようなKeyboard Maestroマクロを作成しています。

USB接続時にアプリを起動 USB切断時にアプリを終了