Macのヒラギノ角ゴシックとWindows

Macのヒラギノ角ゴシックとWindows

MacとWindowsの両方を使っていると実感することがあります。

「Windowsはフォントが汚い……」です。

MacとWindowsのフォントの違い

MacとWindowsのフォントは主に以下が違います。

  • システムフォント
  • アンチエイリアス

システムフォント

MacやiOS(iPhone/iPad)のシステムフォントは「ヒラギノ角ゴ」です。

それに対してWindowsのシステムフォントは「Yu Gothic UI (游ゴシックUI)」なのです。

つまり、WindowsのフォントがMacより汚く見えるのは主に「ヒラギノ角ゴ」と「Yu Gothic UI」のデザインの違いです。

ちなみにWindowsではバージョンによってシステムフォントが違いますが、どのバージョンのWindowsでもMacよりフォントが綺麗に見えたことなどなかったのではないでしょうか。

システムフォント
Windows 11 Yu Gothic UI (游ゴシックUI)
Windows 10 Yu Gothic UI (游ゴシックUI)
Windows 8.1 Meiryo UI
Windows 7 / Vista メイリオ
Windows XP MS UI Gothic (MS UIゴシック)

アンチエイリアス

アンチエイリアスとはフォントの輪郭のジャギー(ギザギザ)を目立たなくする処理です。

どうやって目立たなくするかというとフォントの輪郭の一部をフォントの背景と混ぜ合わせます。

つまり、フォントの輪郭の一部を背景とブレンドしてジャギーを目立たなくするわけです。

どの程度ブレンドするかによってフォントの見え方は変わり、MacとWindowsで違うのはもちろん、アンチエイリアスをOS標準でなく自前で処理しているアプリのフォントの見え方はOS標準とは違います。

macOS Mojave以降はアンチエイリアスしていない

macOS Mojave以降ではフォントのアンチエイリアスしていません(昔のmacOSはアンチエイリアスしていました)。

理由はMacの現行機種のディスプレイがRetina解像度のためです(ディスプレイが付属しないMac miniを除く)。

そもそもフォントのジャギーが見える理由はディスプレイの解像度不足であり、ピクセルを肉眼で判別できないRetina解像度のMacにジャギーの問題はありません。

それに対してWindows環境ではまだまだ非Retinaディスプレイが主流ですので、アンチエイリアスは必要かと思われます。

ただ、アンチエイリアスの違いはフォントの滲みの違い程度でやはり大きいのはフォントの違いのほうです。

Windowsにヒラギノは含まれていない

Windowsのシステムフォントは標準機能では変更できないのですが、システムフォント変更ソフトを使えば変更できます。

なら、Windowsのシステムフォントをヒラギノに変更してしまえばいい、

と思うかもしれません。

しかし、Windowsにはそもそもヒラギノが含まれていないのです。

まあ、汚いフォントが嫌ならWindowsでなくMacを使えばいい話です。

しかし、仕事などのしがらみでWindowsを使わざるをえないこともあるかと思います。

そんな場合はヒラギノフォントを購入できます。