日本メーカーのWindows PCには(いい悪いは別として)いろいろなソフトがプリインストールされています。
最も有名なのがマイクロソフトOfficeですが、Macにはアップル純正アプリ以外のプリインストールはありません。
そしてWindows PCによくプリインストールされているのが筆ぐるめという年賀状ソフトです。
「Windows PCに最初から入っていた」という理由で筆ぐるめを使っているWindowsユーザーは多いかと思います。
もちろんMacにはプリインストールされていないので、Macユーザーは年賀状ソフトを購入してインストールする必要があります。
パソコン(MacでもWindowsでも同じです)で年賀状を作成する場合、年賀状(またははがき)の作成に特化した「年賀状ソフト」を使うのが一般的です。
年賀状ソフトを使わなくてもPhotoshopなどの画像編集ソフトで年賀状の裏面デザインを作成し、Wordなどのワープロソフトで年賀状の宛名面を印刷することは一応可能です。
たしかにPhotoshopを使えば自分だけの素晴らしい年賀状を作れますよ。
でもPhotoshopでこういうデザインをサクサクと作れるでしょうか。
上図は年賀状ソフト(宛名職人)の年賀状テンプレートですが、こういうレベルのデザインができる人ならPhotoshopでオリジナル年賀状を作るのもいいかもしれません。
でもほとんどの人はオリジナルにこだわるより、年賀状ソフトのテンプレートに家族の写真などを組み合わせたほうがいいのではないでしょうか。
年賀状の宛名面もしかりです。
Wordの差し込み印刷機能を使えば年賀はがきの宛名面を印刷できます。
でもですよ、年賀はがきの宛名面のデザインは多種多様です。
年賀はがきの郵便番号枠内に番号をピタリと収め、お年玉くじ番号欄などに被らないように印刷するのは簡単ではありません。
そのような理由でPhotoshopやWordで年賀状を作るのは非現実的です。
Macの年賀状ソフトとしては宛名職人があります。
宛名職人はアップル純正Macアプリと同じ操作感で使え、Mac/iPhone/iPadの連絡先を年賀状の宛先として使えます。
Macユーザーなら宛名職人と言いたいところです。
ただですね、Windowsユーザーに(プリインストール以外では)一番人気の筆まめは宛名職人の半額とまではいきませんが、かなりお安くなっています。
少しだけなんですが、年賀状ソフトは1年に1回しか使いませんから(一応、年賀状以外のはがき印刷にも使えますが……)。
筆まめより安い(年賀状の素材数や文例数が少ない)筆王ではさらに宛名職人との価格差が開きます。
また、筆まめも筆王もMac版が存在しないWindows専用ソフトで、画面の質問に答えていくだけで誰でも簡単に年賀状ができてしまいます。
それに対して宛名職人は玄人向けっぽい感じで、筆まめや筆王よりはとっつきにくいです。
1年中、年賀状を作る人ならそれでもいいのかもしれませんが、通常は1年に1回だけなわけで……
筆まめと筆王にはMOOK版もあります。
MOOK版とはムック(雑誌のような書籍)の付録の年賀状ソフトです。
そのMOOK版は通常版に比べて素材、フォント、機能が制限されています。
付録とは言え、ムックは無料ではありませんからMOOK版を買うなら安価な通常の筆王を買ったほうがお得ではないでしょうか。
筆王が安いのは前述のように日本メーカーのWindows PCに筆ぐるめがプリインストールされている、というのが理由かもしれません。
さらに無料の年賀状ソフトもありますが、以下の問題があります。
MacでもParallels DesktopでWindowsが使えますので、Windows用の筆王も筆まめも使えます。
下図では筆王がParallels DesktopのCoherence(WindowsアプリをMacアプリのように表示される)で動作しています。
Parallels Desktopで使えるARM版Windowsにはプリンタドライバが提供されていない問題がありますが、Parallels Desktopの「共有プリンタ」機能でWindowsの筆王や筆まめからMacに接続されたプリンタに印刷できます。
そんなわけでMac用年賀状ソフトの代わりに筆王や筆まめを使うのはありではないでしょうか。