
これだけデジタル化が進んだ世の中でもまだまだ「紙」は必要です。
名刺、挨拶状……そして年賀状もです。
難しい方法と簡単な方法
Macで限らずパソコン(まあMacとWindows以外にはないですが……)で年賀状を作る方法は大きく2つあります。
- 難しい方法
- 簡単な方法
難しい方法とはPhotoshopなどの画像編集ソフトで年賀状の裏面デザインを作成し、Wordなどのワープロソフトで年賀状の宛名面を印刷する方法です。
たしかにPhotoshopを使えば自分だけの素晴らしい年賀状を作れますよ。
でもPhotoshopでこういうデザインをサクサクと作れますか?

上図は後述する宛名職人の年賀状テンプレートですが、こういうレベルのデザインができる人ならPhotoshopでオリジナル年賀状を作るのもいいかもしれません。
でもほとんどの人はオリジナルにこだわるより、上図のようなテンプレートに家族の写真などを組み合わせたほうがいいのではないでしょうか。
年賀状の宛名面もしかりです。
Wordの差し込み印刷機能を使えば年賀はがきの宛名面を印刷できます。
でもですよ、年賀はがきの宛名面というのは結構種類があります。

年賀はがきの郵便番号枠内に番号をピタリと収め、お年玉くじ番号欄などに被らないように印刷するのは簡単ではありません。
このような難しい方法に対し、簡単な方法とは「宛名職人」を使うことです。
宛名職人とは
宛名職人とは年賀状専用ソフトではありません。
「お付き合い管理」ができる住所録とその住所録を基にした印刷をするためのソフトです。
年賀状以外にも使える
宛名職人は年賀状だけでなく様々なデザインを扱えます。
年賀状以外のはがきは当然扱えますが、往復はがきや封筒でもOKです。

暑中・残暑見舞いなどのデザインもあります。

名刺は自分で印刷することも印刷発注することもできます。

封筒やはがき直接宛名印刷せず、ラベルに印刷して貼り付けるのもOK。

CD/DVDラベルもきれいに印刷できます。

オリジナル写真入りのカレンダーも簡単に作れます。

お付き合い管理ができる住所録
今の時代、年賀状はスマホでもソコソコのものが作れます。
Windowsには年賀状専用ソフトがあります。
しかし、Macの宛名職人で年賀状を作成する一番のメリットは「お付き合い管理」ができる住所録です。
MacやiPhoneの連絡先と同期
多くのMacユーザーが普段使っている住所録はMacやiPhoneの「連絡先」ではないでしょうか。
iPhoneで電話をかける時には「連絡先」の電話番号が使われるのですから。
そして「連絡先」のデータはiCloudに保存されていて、Macの「連絡先」アプリでも編集できます。

宛名職人の住所録はその連絡先と同期(シンクロ)できます。
でも年賀状は出すけどiPhoneで電話をかけることはない相手もいるかもしれません。
その逆にiPhoneで電話はするけど年賀状は出さない相手も。
宛名職人では必要な相手だけを同期することができます。

Macの連絡先に几帳面に住所まで登録している人なら宛名職人と同期させるだけでほとんどの入力が終わってしまいます。
お付き合い管理
ノートに知人・友人との贈答品のやり取りや挨拶状の履歴などいわゆる「お付き合い情報」を記録している人もいるかと思います。
宛名職人の住所録にはそうしたお付き合い情報を管理できる機能があります。
とりあえず嫁との贈答品のやり取りを記録してみたのがこちら。

もちろん本来の使い方は分類欄がお歳暮、結婚祝い、お中元、などになり金額欄もしっかり埋めます。
挨拶状(年賀状、年賀状メール、暑中見舞い、暑中見舞いメール、など)はこんな感じで管理できます。

喪中の場合は「喪」(上図の赤丸)ですね。
他にもお付き合いイベントやお付き合いイベント関連の送付物の記録もできます。
こうした「お付き合い情報」を住所録とMac/iPhoneの連絡先と連携管理できるソフトは宛名職人の他に見かけたことがありません。
インクジェットプリンターが使えない?
去年、年賀状の印刷に使ったインクジェットプリンターを引っ張り出してきて印刷しようとしたら目詰まりしていて使えない。
目詰まりを直すためにヘッドクリーニングしていたらインクがなくなった。
高価なインクをまた買わなきゃいけないの……?
毎年、年賀状印刷のたびにそんなことを繰り返している人も多いのではないでしょうか。
インクジェットプリンターは頻繁に使わないとインクが目詰まりしてそのような状態になります。
でも年賀状以外でカラー印刷ってしますか?
もし、年賀状のためだけにインクジェットプリンターを持っているならこの機会に考え直してみてはいかがでしょうか。
宛名職人のコンビニプリント機能かネットプリント機能を使えばトラブルが多いインクジェットプリンターは不要です。
自宅印刷 (インクジェット) | コンビニプリント | ネットプリント | |
---|---|---|---|
印刷コスト | 15円前後/枚 | 80円/枚 | 160円/枚〜 |
年賀はがき代 | 63円/枚 | ||
はがき購入 | 自分 | 業者 | |
投函 | 自分 | 業者・自分 | |
年賀はがき | インクジェット紙 | 普通紙 | 写真紙・普通紙 |
宛名面印刷 | ○ | × | ○ |
インクジェットは一見安いのですが……
上の表だとインクジェットで自宅印刷するのが一番安そうに見えます。
しかし、表中のインクジェットの印刷lコストはヘッドクリーニングなしで印刷する場合です。
新品のインクを全て使い切るほど年賀状を印刷するならたしかに安くあがるのですが、ヘッドクリーニングで大量のインクを使うと印刷コストは跳ね上がります。
コンビニプリント + モノクロレーザーはおすすめ
コンビニプリントとはセブンイレブンのコピー機で印刷する機能です。

宛名職人からコンビニプリントを実行すると「プリント予約番号」が発行されます。

プリント予約番号はメールでも通知されますので、メールが見られるスマホと年賀はがき(普通紙)を持ってセブンイレブンに行きます。
セブンイレブンのマルチコピー機の表示に従ってプリント予約番号を入力、年賀はがきをセットするだけ年賀状の裏面(デザイン面)が印刷されます。
宛名面はモノクロレーザーで
コンビニプリントはなぜか宛名面の印刷ができないため、宛名面は自分で印刷する必要があります。

宛名面にカラー印刷は必要ないため、モノクロレーザープリンターがおすすめです。
レーザープリンターはインクジェットのように頻繁に使わないとトラブルを起こすようなこともなく、インクジェットに比べて印刷コストが非常に安いのが特徴です。
もし、インクジェットプリンターのトラブルに悩まされているならモノクロレーザーへの移行を考えてみてはいかがでしょうか。
はがきへの印刷がずれる場合
本物の年賀はがきに印刷する前にコピー用紙などをはがきと同じサイズに切ってテスト印刷するのが安全です。
Macにプリンターに適合したドライバーがインストールされていないと、はがきへ正しく印刷できません。
また、「Generic PCL Laser Printer」などの汎用プリンタドライバははがきに対応していないため、専用ドライバを使う必要があります。
ネットプリント
ネットプリントとは年賀はがきの購入、印刷、投函(または自分の家に配達)までを一括してやってくれるサービスです。

購入する年賀はがきは「写真用 フチ無し」と「フチあり」を選択できます。

宛名職人からデータを送信しこの画面から、ネットプリントを注文したらもう年賀状作成は終わりです。

他に選択肢はない
簡単に年賀状が作れるソフトはWindowsでは有名なものがいくつかありますが、Macでは宛名職人の一択で他の選択肢が見当たりません。
また、前述のように宛名職人は年賀状専用ソフトではなく、お付き合い管理にもはがき(年賀状以外)、封筒、ラベルの印刷にも使えるため、持っておいて損はないかと思います。
コメント