アップルのMacBookが人気なのはやはりその品質と信頼性です。
玉石混交のWindowsパソコンを選ぶのは簡単ではありませんが、MacBookならどれを買っても間違いはありません。
もし、WindowsパソコンでMacBookのような「どれを選んでも間違いがない」ブランドを挙げるとしたら、マイクロソフトのSurfaceです。
SurfaceはWindowsを開発しているマイクロソフトのパソコンだけあり、さすがに高品質のモデルしかありません。
品質と信頼性でSurfaceとMacBookに絞り、最終的にどちらにするかで迷っている人も多いのではないでしょうか。
下火になったWindowsかMacかという論争
SurfaceとMacBookはそもそもOS(オペレーティング・システム)が違います。
もちろん、前者がWindowsで後者がmacOSです。
ご存じの通り、市場ではWindowsが圧倒的なシェアを占めます。
にもかかわらず、太古の昔からWindowsかMacかという論争が繰り広げられて来ました。
しかし、いわゆる定番アプリのマルチプラットフォーム化が進んだことで、論争は下火になっています。
とくに定番中の定番であるマイクロソフトOfficeのMac版とWindows版が統合され同じものが使えるようになった影響は大きかったと思われます(Office 2016の登場以前、OfficeのMac版とWindows版は異なるものでした)。
つまり、WindowsかMacかはどうでもよい時代になっています。
まあ、現在のWindowsはタブレット機能取り込みで使いづらいため、UI(ユーザーインターフェイス)ならMacのほうが使いやすいとは思いますが。
M1 MacBookではWindowsが使えない
昔はMacBookをBootCampでWindowsノートパソコンとして使っている人がたくさんいました。
しかし、最新のApple M1チップ搭載のM1 MacBookではBootCampでWindowsが使えなくなってしまいました。
将来、ARM版のWindowsが一般販売されることで使える可能性もあるのですが、少なくとも現在のM1 MacBookではBootCampは使えません。
M1 MacBookでもいくつかWindowsを使う方法はありますが、どれも微妙です。
SurfaceはOffice Home & Business搭載
SurfaceにはマイクロソフトOffice(Office Home & Business)が付属しています。
マイクロソフトOfficeもSurfaceも同じマイクロソフトが開発・販売しているため、社内から安く調達しているのだと思います。
そのため、マイクロソフトOfficeの価格も含めて考えるとMacBookよりSurfaceのほうが有利です。
保証の違い
SurfaceにもMacBookにも購入後、以下の保証があります。
- 1年間の製品保証
- 90日間のテクニカルサポート
Surfaceの場合、マイクロソフトストアでの購入時にMicrosoft Completeを追加することで最大4年間まで保証を延長できます。
MacBookではやはりAppleCare+に加入する(下図の赤丸参照)ことで3年間までハードウエア保証を延長できます。

ラインナップの違い
Surfaceは「タブレットとしてもパソコンとしても使える」が売り。
MacBookにはタブレット機能はなく、アップルは「タブレット(iPad)とパソコン(Mac)は別」というスタンスです。
この違いはラインナップの違いに現れています。
形状 | 用途 | Surface | Mac |
---|---|---|---|
クラムシェル | モバイル | Surface Laptop Go | MacBook Air |
モバイル/据え置き | Surface Laptop 4 | MacBook Pro | |
デタッチャブル | モバイル | Surface Go 3 | ✕ |
モバイル/常時LTE接続 | Surface Pro X | ||
モバイル/据え置き | Surface Pro 8 | ||
dGPU搭載 | Surface Book 3 | ||
変形型2in1 | イラスト/レタッチ | Surface Laptop Studio | |
一体型 デスクトップ | – | Surface Studio 2 | iMac |
分離型 デスクトップ | – | ✕ | Mac mini Mac Studio |
クラムシェル
クラムシェルとは貝殻のように開くタイプのノートパソコンです。
MacBookもクラムシェルです。
クラムシェルの購入を考えているならSurface LaptopかMacBookか迷うところです。
モバイル向けで12.4インチのSurface Laptop GoはMacBook Airより安く購入できます(しかも前述の通り、Office Home & Business付きです。)。
Surface Laptop 4もやはりMacBook Proよりお買い得です。
デタッチャブル
デタッチャブルとはキーボードを分離してタブレットとして使えるタイプです。
デタッチャブルが必要ならMacBookの選択肢はないので迷うことはありません。
Surface Go 3は「まともに使える」UMPC(ウルトラモバイルPC)です。
小さくて軽いだけのUMPCはSurface Go 3の他にもあるのですが、キーボードがちゃんと打てなかったり信頼性に疑問があったりと、いわゆる「キワモノ」が多いです。
そんな中、まともに使える数少ないUMPCがSurface Go 3です。
また、キーボードを取り外してタブレットとしても使うことができます。
ただし、タブレットとしての使い勝手はiPadに到底かないませんが……
MacにはSurface Go 3に該当するモデルはありません。
Surface Xはスマホと同じ常時LTE接続が可能で、たとえ外出先でも何も考えずにインターネットに常時接続できます。
CPUもスマホと同様のARM CPUが採用され、WOA(Windows On ARM)によって通常のWindowsプログラムをARM命令に変換して実行(この仕組みはM1 MacのRosetta 2と同じです)する異色のSurfaceです。
13インチの大型のタブレットとしても使えます。
常時LTE接続可能なMacは存在しません。
12.5インチと大型のタブレットとしても使えるのがSurface Pro 8です。
Surfaceペンで手書きもできます。
Surfaceと聞くとこのSurface Pro 8を思い浮かべる人は多いかと思いますが、MacBookと直接競合するのはこれでなく前述の通り、Surface Laptopです。
GPUとしてNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載したのがSurface Book 3です。
一応、デタッチャブルですが、GPUはキーボードに内蔵されているためキーボードを分離するとGPUは使えません。
MacBookで強力なGPUを搭載しているのはMacBook Pro 16です。
MacBook Pro 16 型番 | GPU |
---|---|
CTO | Radeon Pro 5600M |
MVVK2J/A MVVM2J/A | Radeon Pro 5500M |
MVVL2J/A MVVJ2J/A | Radeon Pro 5300M |
変形型2in1
デタッチャブルのようにキーボードが分離せず、変形することでタブレットとしても使えるのがSurface Laptop Studioです。
キーボードの重さがあるので手に持って使うというよりはSurfaceペンでイラスト制作やレタッチに向いています。
Macは本体だけでペンを使えないため、Apple Pencilが使えて画面の大きいiPad Proが競合になると思います。
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