
バックスラッシュ問題
バックスラッシュとはスラッシュ「/」を左右逆にした「\」の記号です。
日本語文章ではほとんど使われませんが、プログラミングではよく使われます。
このバックスラッシュには日本独特の問題があります。
- 日本語キーボードに「\」キーがない
- Windows日本語フォントのバックスラッシュは円マーク
日本語キーボードに「\」キーがない
英語キーボードにはreturnのすぐ上に\があります。

ところが日本語キーボードにはどこにも\がありません。
⌥ option + ¥で「\」が入力されます。

「¥」より「\」の使用頻度が高いなら¥だけで「\」、⌥ option + ¥で「¥」にも変更できます。
変更するには「設定」-「キーボード」の「編集」をクリックします。

「日本語」の「¥キーで入力する文字」を「\(バックスラッシュ)」に変更します。

IMEとしてGoogle日本語入力を使っている場合は、「環境設定」-「一般」の「¥キーで入力する文字」を「バックスラッシュ(\)」にすると変更できます。

Windows日本語フォントのバックスラッシュは円マーク
MacとWindowsの間でテキストファイルをやりとりすると、バックスラッシュが円マーク(¥)として表示される場合があります。
これはWindowsの日本語フォントでは過去(UNICODE登場以前)との互換性のために半角のバックスラッシュ(U+005C)が「¥」になっているためです。
Unicode | 表示 | ||
---|---|---|---|
Mac | Windows | ||
英語フォント | 日本語フォント | ||
U+005C | \ (半角) | ¥ (半角) | |
U+FF3C | \ (全角) | ||
U+00A5 | ¥ (半角) | ||
U+FFE5 | ¥ (全角) |
Macで半角(U+005C)のバックスラッシュを含むテキストファイルを作成し、Windowsの日本語フォントで表示させるとバックスラッシュは円マークとして表示されます。
そのため、Windowsユーザーにファイルを渡すなら全角のバックスラッシュ(U+FF3C)を使うと文字化けトラブルを避けられます(プログラミング言語のファイルだと全角は使えませんが……)。
逆にWindowsでプログラムのソースコード中に「¥」が表示されているからと、Macで同じように「¥」を含むソースコードを記述してもおそらく動作しません。
その「¥」の文字コードはU+005C(半角のバックスラッシュ)だからです。
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