
MacでWindowsを使う方法はいくつかあります。
それぞれどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
Windowsを使う方法の比較
MacでWindowsを使う方法には以下があります。
- BootCamp
- Parallels Desktop
- Windows 365
- Windows Server VPS
BootCamp | Parallels Desktop | Winodws 365 | Windows Server VPS | ||
---|---|---|---|---|---|
M2/M1 Mac | ✕ | ◯ | |||
Intel Mac | ◯ | ||||
Mac/Windows 同時使用 | ✕ | ◯ | |||
Windows 11対応 | ✕ | ◯ | ✕ | ||
使用 リソース | メモリ | 少ない | 多い | ほぼゼロ | |
SSD | 多い | 少ない | ほぼゼロ | ||
Windowsライセンス | 必要 | 不要 |
BootCamp
M2/M1 MacではBootCampは使えません。
Intel Macならハードウエア的にWindowsが動く要件を満たしています。
そしてAppleはIntel MacへのWindowsのインストールを公式サポートしており、その仕組がBootCampです。
MacとWindowsの切り替えが面倒(同時には使えない)
BootCampは起動時にmacOSで起動するかWindowsで起動するかを選択します。
そのため、MacとWindowsを同時に使うことができません。
一部のWindowsアプリを使うためだけにmacOSを終了して、Windowsで起動しなおし、Windowsアプリを使い終わったらWindowsを終了してまたmacOSで起動する……
この面倒さがBootCampの最大のデメリットです。
キーボードが独特
BootCampのキーボードマッピングはMacともWindowsとも違う独特なものです。
大量のSSD領域が必要
Windows 10には32bit版と64bit版があります(DSP版以外のWindows 10なら32bitと64bitの両方が含まれています)。
64bit版 | 32bit版 | |
---|---|---|
BootCamp | ◯ | ☓ |
扱えるメモリ | 4GB以上 | 3GBまで |
SSD領域 | 大きい | 小さい |
BootCampではSSDをソフトウエア的にmacOS領域とWindows領域に分割し、32 bit版に比べて大きな64 bit版のWindowsをインストールします。
しかも、Windowsインストール後にOS領域のサイズを変更することができないため、大きめのWindows領域に分割しておく必要があります。
Parallels Desktop
Parallels DesktopとはMac上でPCの仮想環境を作成するソフトウエアです。
その仮想環境にWindowsをインストールできます。
BootCampと違ってParallels DesktopならmacOSとWindowsを同時に使うことができます。
M2/M1 Macでも使える
ARM系のCPUを搭載したM2/M1 MacではBootCampは使えませんが、Parallels DesktopならWindows 11を使用可能です。
しかも、M2/M1 MacならWindwosを同時に動かしてもメモリ不足になりづらいメリットもあります。
BootCampより必要なSSD領域が少ない
あくまでBootCampと比べての話ですが、SSD領域が若干少なくてすみます。
まず、BootCampのようにSSDを分割する必要がありません。
さらにIntel MacではBootCampと異なり、省SSDの32 bit版Windowsを使うこともできます。
32bit版WindowsはWindows 10 ProかWindows 10 Homeに含まれています。
Windowsが動作するメモリが必要
1台のMacの上でmacOSとWindowsが同時に動くのですから、Macが動作するためのメモリに加えてWindowsが動作するためのメモリが必要になります。
M1 Macは前述のようにあまり問題が起きづらいのですが、8GBのIntel Macでは注意が必要です。
Windows 365
Windows 365とはクラウドでWindowsを提供するサービスです。
Macからクラウドで提供されるWindowsへは接続アプリかブラウザで接続します。
つまり、Mac上でWindowsが動くわけではなく、MacからクラウドのWindowsを操作します。
クラウドのWindowsは当然、MacのHDD(SSD)もメモリも使いません。
リモートデスクトップ接続のために少量のメモリが使われるだけです。
WindowsのためにMacのリソースが使われないのは大きなメリットです。
また、M1 Macでも問題なく動作します。
ただし、Windows 365は法人向けのサービスであり、料金も安くはありません。
Windows Server VPS
Windows Server VPSとはWindowsの仮想デスクトップを提供するサービスです。
MacからWindows Server VPSへは「リモートデスクトップ」で接続します。
Windows 365よりはるかに料金が安く、個人でも利用できます。
BootCampもParallels DesktopもWindowsのライセンスやインストール作業が必要で、手軽にWindowsを使うというわけには行きませんが、このWindows Server VPSはMacで最も手軽に簡単にWindowsを使う方法です。
コメント
よく「 Windows の方は USB 接続のドライバーをインストールして下さい」というのを見かけますが、BootCamp / Paralles いずれでもインストールすれば機器を使えるようになるのでしょうか。それとも、ドライバーを必要とするような機器は使用できないのでしょうか。