VirtualBoxのMacでWindowsを動かす設定

VirtualBox

VirtulBox 5.1をMacにインストールし、ゲストOSとしてWindows 10を実行する場合、どのような設定をするのがいいのでしょうか。

いろいろと設定を変更し、何度もWindowsをインストールして試した結果、以下のような設定に落ち着いています。

Windowsは32bit版

VirtualBox オペレーティングシステム

Windows 10には64bit版と32bit版が存在します。

BootCampでは64bitしかサポートされないため、選択肢がないのですが、VirtualBoxやParallels Desktopなどの仮想環境では32bit版も動かすことができます。

64bit版なら4GB以上のメモリをWindowsに割り当てられます。

しかし、64bit版は32bit版よりメモリもハードディスクも多く必要です。

しかも64bitだからといって32bitより速いわけではありません。

VirtualBoxで動かすWindows上で4GBでは不足するような重い作業をする気はないため、32bit版を選択します。

メモリーサイズはその4GB(4096MB)を上限として、後述の理由によりできる限り大きな値を割り当てます。

仮想ハードディスクは固定サイズ

VirtualBox 仮想ハードディスクの作成

仮想ハードディスクのデフォルトは可変サイズです。

固定サイズはいろいろと面倒だからだと思われます。

  • ゲストOSインストール前にサイズを決定しなければならない。
  • 容量が足りなくなっても基本的にサイズを増やせない(ややこしい方法ならありますが)。
  • 作成に時間がかかる。

しかし、固定サイズのほうが可変サイズよりパフォーマンスがいいため、固定サイズで仮想ハードディスクを作成します。

準仮想化インターフェイスはHyper-V

VirtualBox システム

VirtualBox 5.0より、「準仮想化」がサポートされています。

ゲストOSがWindowsなので準仮想化インターフェイスはHyper-Vです。

デフォルトの選択肢は「デフォルト」となっていて、それがゲストOSに合わせたデフォルト、つまりゲストがWindowsの場合はHyper-Vを意味するのか、準仮想化なしを意味するのかよくわかりません。

「デフォルト」でも「Hyper-V」でもパフォーマンスに差異はないようなので前者のような・・・。

念のために「Hyper-V」を選択しています。

ディスプレイのアクセラレーションを有効

ディスプレイのアクセラレーション

HiDPIサポートを有効にしたいところですが、私のiMac環境ではWindowsのインストール画面から表示が乱れてインストールできませんでした。

HiDPIサポート無効でWindowsインストール後、HiDPIサポートを有効にしてもWindows起動画面から表示が乱れます。

そんなわけで残念ながらHiDPIを有効にできていません。

2Dビデオアクセラレーションは有効化しないとまともなパフォーマンスで動きません。

Windowsデスクトップは3D描画をしている?

Windows 10はVistaやWindows 7のようにWindowsデスクトップが3D描画をしないはずです。

だから3Dアプリを使わなければ3Dアクセラレーションは不要のはず。

しかし、なぜか3Dアクセラレーションを無効にするとWindowsデスクトップの描画が遅くなります。

そのため、3Dアクセラレーションも有効にしています。

私のiMac環境では有効にすると画面がチラづくことがあるため本当は無効にしたいのですが。

ゲストOSの設定

ゲストOSとしてインストールしたWindowsをVirtualBoxに合わせて設定します。

Guest Additionsをインストール

上記のようにVirtualBoxでアクセラレーションを有効にしたため、それに対応するディプレイドライバを含むGuest Additionsのインストールが必須になります。

Windowsを軽くする

Windowsを軽くする以下の設定を行います。

  • ページングファイルを使わない
  • Cortanaを無効にする
  • アニメーションを無効にする
  • コンパクトOSにする(iMacなどFusion DriveかHDDの場合)

とくにページングファイル(仮想メモリ機能)を使わないのが有効のようです。

仮想メモリ

VirtualBoxではホストOSであるMacの仮想メモリをゲストOSであるWindowsが利用することはできません。

Windowsの仮想メモリ機能が動作すると仮想ハードディスク上のページングファイルへのアクセスが発生します。

いくら固定サイズにした(上記参照)ところでVirtualBoxの仮想ハードディスクのパフォーマンスは実用的なページングができるレベルではありません。

そのため、前述の通り可能な限り大きいメモリーサイズ(上限は4GB)を割り当て、Windowsでは「ページングファイルなし」に設定します。

やはり仮想化ならParallels Desktopがおすすめ

上記の設定でVirtualBoxのWindows 10環境もそこそこ使えるようにはなりましたが、他人にはおすすめできません。

Parallels Desktopのパフォーマンスと使いやすさにはまったくかなわないからです。

MacでWindowsを動かす方法はいくつかあります。

しかし仮想環境を選択するならVirtualBoxでなく、やはりParallels Desktopがおすすめです。

Parallels Desktop 19 for Mac
MacでWindows 11が使える

コメント

  1. VBox5.1 GuestAddition より:

    Mac版のVBox5.1 GuestAdditionは問題なさそうなんですね。
    Linux版は早速バグを踏みました。このごろメジャーバージョンアップでも安定してきてるので早速入れてみたんですが。。。
    本体のVBox5.1は流石オープン開発だなーと、関心するぐらい安定してるんですがGuestAdditionをGuestOSのWin10に入れる
    とサイズ変更ができなくなったり、インストール途中にGuestOSが飛んだり、ひどい時にはホストOSのDebianがハングしたり
    します。

    切り分けしてみると、どうもグラボとGuestOSに依存しているっぽいです。NVIDIA GF108 [GeForce GT 630]でこの現象が出ま
    すが、NVIDIA GF106 [GeForce GTS 450]では安定して動きます。しかもWin7ではGF108でも問題ありません。

    つまり、NVIDIA GF108とGuestOS Windows10 HostOS Debian8の組み合わせでほ100%おかしくなります。
    LinuxでオープンソースのドライバでNVIDIAのグラボ使ってる人はしばらく様子を見る方がいいかもしれません。

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