
Parallels Desktopとは
Parallels DesktopとはmacOS上に仮想のPC環境を構築する仮想化ソフトです。
M2/M1 MacでもIntel MacでもWindowsとmacOSを同時に使うことができます。
Windows独自キーのキーマッピング
Altや WindowsといったWindows独自キーはParalles Desktopで以下のようにMacのキーボードにマッピングされます。

Windows独自キー | Macのキーボード |
---|---|
Alt | ⌥ option |
Windows | ⌘ command |
半角/全角 | caps |
カタカナ/ひらがな | かな |
無変換 | 英数 |
Insert | fn + enter |
BS | |
Delete | fn + |
Home | fn + ← |
End | fn + → |
Page Up | fn + ↑ |
Page Down | fn + ↓ |
Application (Menu) | ⇧ + F10 |
日本語入力のON/OFFはMacの英数キーとかなキーの方が便利では
Windowsは半角/全角はMacキーボード左下のcapsに割り当て割り当てられますが、あまり打ちやすくはありません。
そもそもMacユーザーならWindows環境でも英数とかなで日本語入力をON/OFFするように設定する方が便利ではないでしょうか。
Windows + Tabでタスクビュー表示
Windowsでタスクビューを表示するキーボードショートカットは(Macキーボードでは⌘)+Tabです。
ところがParallels DesktopのWindows環境でこのキーボードショートカットを押すとMacのアプリ切り替えになってしまいます。
これは⌘+TabがmacOSシステムショートカットのためです。
Parallels DesktopがmacOSシステムショートカットを受け取れるようにするには設定画面で「ハードウェア」、「マウスとキーボード」、「ショートカットの環境設定を開く」をクリックします。

「macOSシステムショートカットを送信する」をチェックすると⌘+Tabでタスクビューが表示されるようになります。

しかし当然、Paralles Desktopから⌘+TabでMacのアプリに切り替えることはできなくなるため、「Parallels Desktopの表示/非表示」をチェックし、Parallels DesktopとMacを切り替えるキーボードショートカットを設定しておくと便利です。
PrintScreenやScrollLockなどを送信
PrintScreenやScrollLockなどのキーマッピングされていないキーはParallels Desktopの「デバイス」-「キーボード」メニューからWindowsへ送信できます。

このメニューから送信するキーはカスタマイズも可能です。
F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用
ファンクションキーを使うためには標準ではfnとF1やF2との同時押しが必要です。
Macではファンクションキーをあまり使わないため、標準ではF1やF2のようなキーボード最上段のキーがメディアキー(音量やディスプレイ輝度調整用のキー)に割り当てられているためです。
しかし、Windowsではファンクションキーを多用するため、fnの同時押しは不便です。
「設定」 – 「キーボード」の「キーボード」タブの「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」をONにすると、fnとの同時押しの必要がなくなります。

ONにした方がParallels DesktopでWindowsを使う分には便利です。
ただ、音量調整や輝度調整のためにfnとの同時押しは必要になってしまうデメリットはあります。
Windowsショートカットをカスタマイズする
Paralles DesktopではWindowsのMacのショートカットをWindowsのショートカットに変換する機能があります。
デフォルトでは以下のような変換が設定されています。
macOSから | Windowsへ | 備考 |
---|---|---|
⌘ + X | Ctrl + X | カット |
⌘ + C | Ctrl + C | コピー |
⌘ + V | Ctrl + V | ペースト |
⌘ + A | Ctrl + A | 全選択 |
⌘ + Z | Ctrl + Z | アンドゥ |
⌘ + S | Ctrl + S | 保存 |
⌘ + P | Ctrl + P | 印刷 |
⌘ + F | Ctrl + F | 検索 |
⌘ + B | Ctrl + B | 太字 |
⌘ + I | Ctrl + I | 斜体 |
⌘ + U | Ctrl + U | アンダーライン |
⌘ + N | Ctrl + N | 新規ファイル |
⌘ + T | Ctrl + T | 新規タブ |
⌘ + Q | Alt + F4 | ウィンドウを閉じる |
⌘ + W | Alt + F4 | ウィンドウを閉じる |
⌥ + ⌘ + , | Win + , | デスクトップを 一時的に表示 |
⌥ + ⌘ + C | Win + C | コルタナ起動 |
⌥ + ⌘ + Q | Win + Q | Windowsの検索 |
⌥ + ⌘ + W | Win + W | Windows Ink |
⌥ + ⌘ + H | Win + W | チャーム表示 |
⌥ + ⌘ + Z | Win + W | アプリの コマンドバー表示 |
⌘ + Delete | Shift + Delete | ごみ箱に移動せずに ファイル削除 |
⌥ + → | Ctrl + → | 単語の末尾へ移動 |
⌥ + → | Ctrl + → | 単語の先頭へ移動 |
⌥ + Shift + → | Ctrl + Shift + → | 次の単語の末尾へ移動 |
⌥ + Shift + ← | Ctrl + Shift + ← | 前の単語の先頭へ移動 |
⌘ + Delete | Delete | カーソルの 後ろの文字を削除 |
^ + ⌥ + Delete | Ctrl + Alt + Delete | タスクマネージャー |
^ + Shift + 2 | Ctrl + Alt + E | イラストレーター の書き出し ダイアログボックス |
BootCampのように左手小指でCtrlを押しながらコピペなどする必要はなく、Macユーザーにとって自然な親指で⌘を押しながらコピペができます。
もちろんコピペ以外のショートカットもMacに合わせられます。
変換をカスタマイズするにはParallels Desktopの「環境設定」-「ショートカット」から仮想マシンを選択します。

コメント
Controlと3の組み合わせで、Show Facemarks(顔文字の候補)が表示されて困っています。
そもそも
Windows11 がARM 版で、Apple Silicon Mac に、US Keyboard
せめてどこかで愚痴りたくて書きました。
起動直後は大丈夫なんですけどね。