
M1 MacでWindowsを使うベターな方法
Mac(Intel MacとM1 Mac)でWindowsを使う方法には以下があります。
- BootCamp
- Parallels Desktop
- Windows 365
- Windows Server VPS
M1 Mac | Intel Mac | |
---|---|---|
BootCamp | ✕ | ◯ |
Parallels Desktop | Insider Previewのみ | ◯ |
Windows 365 | ◯ | |
Windows Server VPS | ◯ |
まず、BootCampはM1 Macではサポートされません。
Parallels DesktopはWindows on ARMをサポートしているのですが、Windows on ARMは一般販売されておらず、現状使えるのは正式版ではないInsider PreviewのWindows 11 on ARMのみです。
MacでWindowsを動かすのではなく、クラウド上のWindowsにMacからリモート接続することで事実上、MacでWindowsが使えるようにするサービスもあります。
Windowsの開発元であるマイクロソフトが公式に提供しているのがWindows 365です。
しかし、Windows 365は法人向けサービスであり、料金的にも敷居が高すぎます。
他にクラウド上のWindowsを提供するサービスとしてはWindows Server VPSの仮想デスクトップがあります。
VPSのWindows仮想デスクトップにMacからリモート接続してWindowsアプリを使うことができます。
Windows Server VPSはWindows 365よりはるかに料金が安く、個人でも手軽に使えます。
そのため、M1 Mac(Intel Macでも使えますが)でWindowsを使うベターな方法としてはこのWindows Server VPSが最有力候補と思われます。
Microsoft Remote Desktopをインストール
MacからVPS仮想デスクトップに接続するため、Mac App Storeから「Microsoft Remote Desktop」アプリをインストールします。
Microsoft Remote DesktopはM1 Macにネイティブ対応しています。
Windows Server VPS仮想デスクトップの起動
VPS仮想デスクトップの起動方法はサービスによって異なりますが、この記事ではWindows Server 2022のVPSを提供しているABLENET(エイブルネット)での手順を記載しています。
Windows Server 2022の仮想デスクトップのUIはWindows 10とほとんど同じだからです。
Windows Server 2022 VPSを試すには上のリンク先のページ右上にある「申し込む」をクリックします。

Windowsに必要なメモリとストレージによってWin1〜Win4プランを選択します。
- 同じプランでもSSDよりHDDのほうが大容量(Win2プランのみSSDが大容量)ですが、速度の面でやはりHDDよりSSDかと。
- Win3とWin4は初期費用無料ですが、Win1とWin2は初期費用がかかります。

ちょっとわかりづらいのがRDS(リモートデスクトップサービス)ライセンスで利用するユーザー数分必要です。利用するのが1人だけなら「1」です。

前述の通り、Windows ServerのバージョンはUIがWindows 10とそっくりな2022がおすすめです。

サーバーの準備が整うとABLENETからWindows Server VPSを使用するための情報が記載されたメールが届きます。
そのメールが届いた時点でWindows Server VPSは起動しています。
MacからWindows Serverへの接続
Microsoft Remote Desktopを起動し、「Add PC」をクリックします。

「PC name」にABLENETからのメール中に記載されている「Windows Server設定情報」のコンピュータのIPアドレスを入力し、「Add」をクリックします。

追加したIPアドレスのWindows PCをダブルクリックします。

「Username」に「Administrator」、「Password」にメールに記載されている「初期パスワード」を入力し、「Continue」をクリックします。

MacのデスクトップにWindows 10のような画面(実際にはWindows Server 2022 VPSの仮想デスクトップ)が現れます。

Windowsアプリをインストール
後はWindowsの画面内で好きなWindowsアプリをインストールできます。
Windows Server VPSはM1 Macだけでなく、Intel Macでも使えます。
Parallels Desktopで(Insider Previewでない)正規のWindowsが使えるIntel MacでWindows Server VPSを使うメリットはMacのメモリやストレージをほとんど使わないことです。
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