
WindowsとMacとの間でファイルを共有するのはどうしたらいいでしょうか。
ファイル共有方法の比較
BootCamp、Paralles Desktopに加え、MacとLAN接続されたWindows PCの3パターンでファイル共有方法を比較したのが以下の表です。
BootCamp | Parallels Desktop | LAN接続の Windows PC | |
---|---|---|---|
Parallels Desktop 共有機能 | × | ◯ | × |
SMB | × | ◯ | ◯ |
BOOTCAMP ボリューム | Macからの 読み出しのみ | × | × |
exFAT パーティション | ◯ | ◯ | × |
NAS | ◯ | ◯ | ◯ |
オンラインストレージ | ◯ | ◯ | ◯ |
Parallels Desktopの共有
Paralles DesktopとはMac上でWindowsを動作させる仮想化ソフトです。
Parallels DesktopにはMacとWindows間でフォルダーやボリュームを共有するための「共有」機能があります。
Macのフォルダを共有してWindowsからネットワークドライブとしてアクセス、

反対にWindowsのフォルダを共有してMacのFinderの「ネットワーク」からアクセスできます。

Macで使っているオンラインストレージ(iCloud、Dropbox、Google Drive)をWindowsのネットワークドライブに割り当てる機能もあります。

M2 / M1 Macで使えるARM版WindowsではDropboxのデスクトップアプリが使えないため、Parallles Desktopの共有機能でDropboxのファイルにアクセスします。
SMB
SMB(Server Message Block)とはWindowsがファイルやプリンターを共有するためのプロトコルです。
MacもSMBをサポートしており、Macとネット接続されたWindows PCとの間でファイルを共有できます。
Parallels Desktopでもセキュリティ上の理由などで「MacからWindowsを分離」する場合があります。

そのような場合、Paralles Desktopの共有機能は使えないため、SMBでファイルを共有します。
BOOTCAMPボリューム
BootCampでWidowsがインストールされているMacでFinderを起動すると左側に「BOOTCAMP」という名前のボリュームがマウントされています。

このボリュームはBootCampにインストールされたWindowsのCドライブにあたるため、
等からファイルを読み出せます。
ただし、BOOTCAMPボリュームは読み出し専用のため、書き込みはできません。
また、WindowsがBitLockerによって暗号化されている場合、読み出しもできません。
exFATパーティション
exFATとはMacでもWindowsでも読み書きるストレージ(ハードディスクやSSD)のフォーマットです。

以下のようなストレージの一部、または全部をexFATパーティションにしてMacとWindowsでファイルを共有できます。
なお、Paralles DesktopのWindowsからMacに認識されているexFATパーティションにアクセスするにはParallelsの「Macを共有する」の「MacボリュームをWindowsに割り当てる」をONにします。

ONにするとMacに認識されているexFATパーティションがWindowsのネットワークドライブとしてマウントされます。
NAS
NAS(Network Attached Storage)とはネットワーク上の複数のパソコンから共有されるストレージです。
USB SSDやUSD HDDと違ってexFATでフォーマットするなどの手間がかかりません。
オンラインストレージ
容量 | 料金 | マイクロソフト Office | |
---|---|---|---|
iCloud Drive | 50GB | 130円/月 | ✕ |
200GB | 400円/月 | ||
2TB | 1,300円/月 | ||
6TB | 3,900円/月 | ||
12TB | 7,900円/月 | ||
Dropbox Plus | 2TB | 14,400円/年 | ✕ |
OneDrive (Microsoft 365 Personal) | 1TB | 14,900円/年 | ◯ |
OneDrive (Microsoft 365 Family) | 6TB (1TB/人) | 21,000円/年 | ◯ |
iCloud Drive
iCloudとはアップルのクラウドサービスです。
iCloudの機能の1つに通常のファイルを同期できるiCloud Driveがあります。
WindowsでもiCloud for Windowsをインストールすればファイルを同期できます。
しかし、Windowsでの使い勝手はDropboxやOneDriveに比べて良くありません。
アップル製以外でiCloud対応のサービスもないのでは……
Dropbox Plus
オンラインストレージとしてもっとも有名で定番なのがDropboxです。
ただ、前述のようにWindows on ARMでは直接使えません。
上の表は公式サイトの料金ですが、ソースネクストだと公式サイトより安く購入できます。
OneDrive
OneDriveはWindows標準のオンラインストレージです。
iCloud Driveとは逆にMacでの使い勝手は良くありません。
OneDriveを使うMicrosoftアカウントでMicrosoft 365 Personalを購入することで以下が使えるようになります。
- 1TBの容量
- Mac版のマイクロソフトOffice (Excel、Word、PowerPoint、Outlook)
- Windows版のマイクロソフトOffice (Excel、Word、PowerPoint、Outlook、Access、Publisher)
- 毎月60分のSkypeOut
Microsoft 365 Familyなら、なんと最大6人で6TB(1TB/人)が使えます。
コメント