MacとWindowsの両方を使っているとキーボードの違いにとまどいます。
MacとWindows PCのキーボードの違い
次の写真は上がMacのキーボード、下がWindows PCのキーボードですが、そもそも物理的な違いがあります。
Macのキーボードにないキー
Windows PCのキーボードにはあってもMacのキーボードにはないキーがあります。
そのため、Boot Camp(Windows)ではMacに存在するキーをマッピングしています。
Windows PCだけのキー | Boot Campのキーマッピング |
---|---|
Win | command |
Alt | option |
Back Space | delete |
Delete (Macのdeleteとは異なる) | fn + delete |
App. | shift + F10 |
Print Screen | fn + shift + F11 |
Scroll Lock | fn + shift + F12 |
Pause | fn + esc |
Insert | fn + enter |
Home | fn + ← |
End | fn + → |
Page Up | fn + ↑ |
Page Down | fn + ↓ |
半角/全角 無変換 変換 カタカナ・ひらがな | なし |
ちなみにMacのoptionキーの右上には小さく「alt」と刻印されています。
つまり、AltキーはMacにはoptionキーとして存在するということです。
Windows PCのキーボードにないキー
Macのキーボードの以下のキーはWindows PCのキーボードにはありません。
- command
- 英数
- かな
MacとWindows PCで位置が違うキー
- control(Ctrl)キーcaps(Caps Lock)キーはMacとWindowsで位置が逆になっています。
- Macのdeleteキーの場所にはWindowsではBack Spaceキーがあります。
macOSとWindows OSのキーマッピングの違い
物理的なキーボードの違いに加え、キーマッピングも次の3つの環境で異なっています。
- Mac
- Windows(Windows PC)
- Windows(Boot Camp)
日本語入力のON/OFF
Windows PCの「半角/全角」キーはBoot CampではなんとMacのcapsキーにマップされています。
つまり、日本語入力(IME)のON/OFFはcapsキーというわけです。
これは違和感ありまくりで、いくらなんでも酷いと思います。
日本語入力のON/OFF | |
---|---|
macOS | 「かな」キーでON、「英数」キーでON |
Windows(Windows PC) | 「半角/全角」キーでON/OFF |
Windows(Boot Camp) | 「caps」キーでOK/OFF |
コピー&ペースト(コピペ)
コピーとペースト、いわゆるコピペは頻繁に行う操作のため、キーボードショートカットで行う人が多いと思います。
一番よく使うにもかかわらず、macOS、Windows OS、Boot Campで全部操作が違います。
右手で押下するキーはC(コピー)、X(カット)、V(ペースト)で共通なのですが、左手の操作が違うのです。
コピペ時の左手の操作 | |
---|---|
macOS | 左手親指でcommandキー |
Windows(Windows PC) | 左手小指でCtrlキー |
Windows(Boot Camp) | 左手小指でcontrolキー |
MacとWindowsで日本語入力を統一する
そもそもWindows OSは「MS-IME」、macOSは「日本語入力」(Yosemiteまでは「ことえり」)と日本語入力システムが異なっています。
MS-IMEやMacの日本語入力より入力効率に優れ、無料で使える「Goolge日本語入力」をインストールすればMacとWindowsで日本語入力システムの操作性を統一できます。
詳細は以下の記事の「日本語入力」の章をどうぞ。

プライベートではWindowsからMacへ移行したのですが、職場ではまだまだWindowsです。
つまり、MacもWindowsも使っています。
そのため、Windowsでしか使えないアプリ、Macでしか使えないアプリは...
Google日本語のキー設定を統一する
Google日本語をインストールしたら「Google 日本語入力 環境設定」画面を開き、「キー設定の選択」をmacOSとWindows OSで同じにします。
Windowsに慣れているなら「MS-IME」、Macに慣れているなら「ことえり」に統一するといいと思います。
MacとWindowsでキーマッピングを統一する
MacとWindowsの両方をとまどいなく使うためにできる限り、キーマッピングは統一したいところです。
macOSのキーマッピングをWindows OSに合わせる
キーマッピングをmacOSではなく、Windows OSのほうに合わせる方法です。
F1〜F12キーの挙動
Windows PCのキーボードではF1〜F12は「ファンクションキー」です。
しかし、MacキーボードのF1/F2キーはディスプレイの輝度調整、F9〜F10は音量調整などに割り当てられており、ファンクションキーはfnとF1〜F12の同時押しが必要です。
MacキーボードのF1〜F12の挙動をWindowsキーボードに合わせるには以下のように設定します。
「システム環境設定」から「キーボード」の設定を開き、「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」をチェックします。
この設定をするとディスプレイの輝度調整や音量調整などはfnキーとF1〜F12の同時押しが必要になります。
コピペの操作
以下の記事をどうぞ。
Windows (Boot Camp)のキーマッピングをWindows OSに合わせる
F1〜F12キーの挙動
Boot CampのデフォルトではF1/F2キーはディスプレイの輝度調整、F9〜F10は音量調整などのに割り当てられています。
これをWindows PCのキーボードと同じ「ファンクションキー」に割り当てるには以下のように設定します。
- WindowsのタスクバーのBoot Campアイコン(ひし形のアイコンです)をクリックします。
- 「Boot Campコントロールパネル」の「キーボード」タブを選択します。
- 「F1-F12キーを使用してソフトウェアの機能をコントール」にチェックします。
- 「OK」を押下します。
macOSの場合と同様、この設定をするとディスプレイの輝度調整や音量調整などはfnキーとF1〜F12の同時押しが必要になります。
コピペの操作
Windows(Boot Camp)ではコピペのキーアサインを変えられないため、Windows OSにもmacOSに合わせることはできません。
しかし、後述のParallels Desktopを使うとこの問題を解決できます。
Windows (Boot Camp)のキーマッピングをmacOSに合わせる
「かな」/「英数」キーで日本語入力をON/OFFする
Google 日本語入力 環境設定」画面を開き、「キー設定の選択」の「編集」を押下し、以下のようにキー設定します。
モード | 入力キー | コマンド |
---|---|---|
直接入力 | Hiragana | IMEを有効火 |
入力文字なし | Muhenkan | IMEを無効化 |
これでMacキーボードの「がな」キーで日本語入力ON、「英数」キーでOFFになります。
コピペの操作
前述の通り、Windows(Boot Camp)ではコピペのキーアサインを変えられないため、合わせることはできません。
後述のParallels Desktopを使うとこのこの問題を解決できます。
Parallels Desktopでキーマッピング設定する
Parallels DesktopとはmacOS上に仮想のPC環境を構築する仮想化ソフトです。
Boot CampのWindows環境をまったく手間なく仮想環境に移行し、Macを再起動する手間なく、macOSとWindows OSを同時に使うことができます。
このParallels DesktopにはBoot Camp環境を単純に仮想化するだけでなく、MacのキーをWindowsのキーに自由にマッピングできる機能があります。
Windows(Boot Camp)のキーボードが使いづらければ、Boot Campの環境をParallels Desktopに移行させるのがおすすめです。

Boot CampでWindowsを使っているけど、
MacとWindowsの切り替えが面倒 MacとWindowsでファイルのやり取りが面倒 MacとWindowsでキーマッピングが違う
・・・そんな...
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