
Macに限らず、パソコンで仕事をしていると大量のファイルをどう整理するのか頭を悩ませることがよくありました。
Wordで作った1ページだけの文書、ちょっと計算したExcelファイル、仕事の記録写真、、、
そういうファイルはいわゆる階層フォルダに整理して保存していました。
階層フォルダとはフォルダの中に複数のフォルダがあって、そのフォルダの中に複数のフォルダとファイルがあって、、、
というファイルシステムの持つ階層構造です。
しかし、ファイルの数が増えてくると階層フォルダを整理するのに時間をとられるようになります。
しかも時間をかけてファイルを階層管理しても、「昔作ったあのファイルはどこにあったっけ??」と階層フォルダ内を探しまわり、なかなかファイルが見つからないことがよくあります。
Evernoteの添付ファイルならすぐに見つかる
Evernoteのノートにはファイルを添付することができます。
そして添付したファイルはEvernoteの検索機能で探すことができます。
さらにファイルと一緒にファイルについてのメモ等の情報を付け加えることもでき、それらも検索対象になります。
ノートにはサイズ制限(ベーシックで25MB、プレミアムで200MB)があるため、あまり大きなファイルは添付できませんが、パソコン内の大量のファイルのほとんどは1ページの文書など、小さいファイルだったため問題にはなりませんでした。
簡単にEvernoteにファイルを登録する
ファイルを階層フォルダでなくEvernoteで管理するためには、
- Evernoteで新規にノートを作成する。
- ノートにファイルを添付する。
- 添付した元のファイルを削除する。
という手順でEvernoteにファイルを登録できます。
しかし、この手順はちょっと面倒です。
Windows版Evernoteのインポートフォルダ機能
Windows版のEvernoteでは「ツール」-「インポートフォルダ」メニューから「インポートフォルダ」を登録できます。
Evernoteはインポートフォルダを監視し、フォルダにファイルが追加されるとそのファイルを自動でEvernoteに登録し、元のファイルを削除します(削除しない設定もできます)。
つまり、ファイルをインポートフォルダに放り込むたけで、ファイルはEvernoteで管理できるようになるわけです。
Mac版のEvernoteでインポートフォルダを実現する
しかし、Mac版のEvernoteにはどういうわけかインポートフォルダの機能がありません。
そのため、Macに搭載されているAutomatorいう自動化の仕組みを使ってWindows版Evernoteのインポートフォルダと同等の仕組みを作ってみました。
インポートフォルダを作成する
Mac内の適当な場所にインポートフォルダになるフォルダを作成します。
Automatorで「フォルダアクション」を新規作成する
Automatorアプリを起動し、「ファイル」-「新規」メニューを撰択し、「フォルダアクション」を新規作成します。

Automatorでインポートフォルダを指定する
Automatorの右上にある「フォルダを撰択」のコンボボックスで1.で作成したインポートフォルダを指定します。
これでインポートフォルダにファイルが追加されるとアクションが実行されるようになります。
AutomatorにJavaScriptを追加する
Automatorの左側にある「ライブラリ」から「ユーティリティ」を撰択します。
すると「JavaScriptを実行」が現れるので、それをAutomatorの右側にドラックします。
そしてインポートフォルダに入れられたファイルをEvernoteに渡すためのJavaScriptを記述します。
function run(input, parameters) { var app = Application("Evernote"); var system = Application("System Events"); for(var パス of input) { var ファイル名 = パス.toString().split(/[/]/).pop(); var 検索結果 = ファイル名.match(/(.*)(?:.([^.]+$))/); var note = app.createNote({ title: 検索結果[1], withHtml: "", attachments: [パス] }); if(note) { system.delete(system.diskItems[パス]); } } return input; }
インポートフォルダ内のファイルのファイル名をタイトルとするEvernoteのノートを作成し、ノートファイルを添付しています。
ノート作成後、インポートフォルダのファイルは削除しています。
AppleScriptでもできるのですが、AppleScriptはMac専用な上に言語仕様が古臭いので、あまり好きではありません。
そのため、私は一般的なJavaScriptを使っています。
Evernoteの容量を増やす
ファイルシステムとして活用しはじめるとEvernoteのベーシック(無料)プランでは容量が足りなくなります。
有料のプレミアムプランは公式サイトでは5,200円/年です。
しかし、それより安い価格でEVERNOTEプレミアムパックが購入できるのであれば、EVERNOTEプレミアムパックがお得です。
コメント
初めまして、とても参考になりました!
質問なのですが、フォルダをインポートしてフォルダ名のノートを作成→そのフォルダの中に入っている画像データを全てそのノートに貼り付けるというようなフォルダアクションを作ることはできるのでしょうか?
ご教授いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。